【Case2:ダウニー】マケシリ〜マーケティング事例に隠された心理効果を知ろう〜

マケシリでは、最近ちょっと気になったマーケティング事例を独断と偏見でピックアップ!
弊社顧問で心理学博士の関屋 裕希さんになぜ気になっちゃうのかを心理学の観点から紐解いていただきます。

第2回目は、ダウニーのスーパーボウルティザー広告について、深掘り!


みなさんはNFLのスーパーボウルをご覧になったことはありますか?

日本では認知度があまり高くないアメリカンフットボールですが、アメリカでは人気No.1スポーツといっても過言でないほど、人気のスポーツです。

スーパーボウルはその年の優勝チームを決める一大イベント。その放送中に流れる広告の広告費はとんでもない額であることが想像されます。。そんなスーパーボウルに向けて放送されたダウニーのティザー広告が大きな話題となりました。

ダウニーは洗濯してから香りが12週間続くことをセールスポイントとしています。スーパーボウルの12週間前に謎の男が「スーパーボウルで流すCMに僕を起用したいとダウニーから相談を受けたんだけど、まだ了承していないんだ。なぜかって? それはこの商品が12週間も香り続けるということをまだ信じきっていないからだよ」と言って誰かわからない状態で12週間後のスーパーボウルを迎えるという斬新なティザー広告。

そんな気にせずにはいられなさそうなティザー広告について、関屋さんにお伺いしました!

関屋 裕希 Yuki Sekiya
1985年1月31日生まれ/福岡県福岡市出身
せきや・ゆき/臨床心理士。公認心理師。博士(心理学)。東京大学大学院医学系研究科 デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員。専門は職場のメンタルヘルス。業種や企業規模を問わず、メンタルヘルス対策・制度の設計、組織開発・組織活性化ワークショップ、経営層、管理職、従業員、それぞれの層に向けたメンタルヘルスに関する講演を行う。近年は、心理学の知見を活かして理念浸透や組織変革のためのインナー・コミュニケーションデザインや制度設計にも携わる。著書に『感情の問題地図』(技術評論社)など。
ホームページ:https://www.sekiyayuki.com

本日はスーパーボウル中に放送されたダウニーのティザー広告についてお伺いしていこうと思いますが、ご覧になってどのような印象を受けましたか?!

ー面白いですね!アテンションはもちろんですが、12週間をかけて楽しんでいただく、というところでセールスポイントを印象付ける効果も兼ねていて、秀逸だと思いました。

確かに、”12週間”という点がしっかりと印象づけられますね。

ーそうですね、買っていただけたら1番ですが、まずは知っていただくということが重要なので、その点では大きな効果をもたらす広告になったことと思います。

そうですね、押し付けられることなく段階的に知ることができるのは、見ている側としてもすっと情報が入ってくる気がします。

ーはい、見ている方の自発的な行動を誘いながら、楽しませているというのも大きな鍵だと思います。


自発的な行動とはどのようなことを指しますか?

ー答えが12週間後にわかるティザー広告を見て、気になったらみなさんはどのような行動をとりますか?情報を集めるためにtwitterなどのSNSを使ってみんなの予想を見に行く人もいれば、googleなどの検索エンジンで自分が予想した人の情報を調べに行く人もいると思います。こうして、あらゆる媒体を利用してみなさんを自発的に行動させることで、商品へのコミットメントを促すことができるようになります。

確かに、気になってさっと検索するくらいのことは誰しもがしてしまう行動のような気がします、、!

ちなみに、正体が誰か、ということによって商品の印象が変わったり、反応に良し悪しは生じるものでしょうか?

ーこの場合、例え認知度が低くても高くても、人気が高くても低くても、誰であれみなさんの予想から距離が離れた人物が現れることと思うので、商品イメージが悪くなることやみなさんががっかりするということは起きないと思います。

むしろ、みなさんの予想から離れれば離れるほど、その意外性や驚きをさらにSNSで発信するなどでもうひと盛り上がりするはずです。

アメリカでの一大イベントをトリガーとして、12週間かけてあぁでもないこうでもないと観る人の想像を掻き立てる、面白い広告でしたね!

関屋さん、本日もありがとうございました。


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