【Case13:Withの場合】マケシリ〜マーケティング事例に隠された心理効果を知ろう〜

マケシリでは、最近ちょっと気になったマーケティング事例を独断と偏見でピックアップ!
弊社顧問で心理学博士の関屋 裕希さんになぜ気になっちゃうのかを心理学の観点から紐解いていただきます。

関屋 裕希 Yuki Sekiya
1985年1月31日生まれ/福岡県福岡市出身
せきや・ゆき/臨床心理士。公認心理師。博士(心理学)。東京大学大学院医学系研究科 デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員。専門は職場のメンタルヘルス。業種や企業規模を問わず、メンタルヘルス対策・制度の設計、組織開発・組織活性化ワークショップ、経営層、管理職、従業員、それぞれの層に向けたメンタルヘルスに関する講演を行う。近年は、心理学の知見を活かして理念浸透や組織変革のためのインナー・コミュニケーションデザインや制度設計にも携わる。著書に『感情の問題地図』(技術評論社)など。
ホームページ:https://www.sekiyayuki.com

コロナウイルスの流行から男女の出会いとして定番となった「マッチングアプリ」。
マッチングアプリでの出会いは年々増加傾向で、現在パートナーをもつ4人に1人はマッチングアプリで出会っているそうです。

様々なマッチングアプリの中から、今回はWithの事例でウェルビーイングについてお話しました!
Withは20代中心に価値観重視の出会いを提供しているのが特徴的です。
恋愛スタイル診断や超性格分析、感覚タイプ診断など様々な心理テストを行い自分の価値観を可視化していきます。

その価値観をキーアイコンにし、さまざまな体験やコンテンツを通じて20代の皆様に価値観マッチングをお楽しみいただくことで、出会いにおける価値観の重要性を伝える広告キャンペーンとなっていました。
以下広告は、withのアンバサダーを務める芸人6人の好きなものや趣味、考え方、生活スタイルなどの価値観が表現されたグラフィックや映像を広告として展開しそのヒントからアンバサダーが誰なのかを予想する体験型のキャンペーンです。

パートナーを探す上で価値観が合うって結構大事ですよね。

ーパートナーと価値観が合うというのは、自分のウェルビーイングを考えるうえでも大切だと思います。
昨今ウェルビーイングが注目されていることを考えと、価値観起点でパートナーを探せるというWithの特徴はとても面白いと思います!
ちなみに、ウェルビーイング自体は新しい概念でなく、1950年頃にWHOが定義したものですが、物質や金銭を追い求める幸福観に限界がみえてきて、近年ウェルビーイングに注目があたってきています。

ウェルビーイングとは。
心身ともに満たされた状態、または個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
世界保健機関(WHO)では、ウェルビーイングのことを個人や社会のよい状態。健康と同じように日常生活の一要素であり、社会的、経済的、環境的な状況によって決定される(翻訳)と紹介されています。
引用)World Health Organization. “Well-being”. Health Promotion Glossary of Terms 2021, 2021, 10p.

ウェルビーイング、最近よく耳にします!
価値観が合わないとなかなかうまくいかないこともありますよね。相手のことを理解できないとか。

-ウェルビーイングを高めるためには、自分が人生で大事にしたいことを行動に反映できるとよいとされているのですが、自分が大事にしていることが相手にとっては、プライオリティが高くない場合もありますよね。週末の時間の使い方が合わずに自分にとって大事なものを守ることができない状態が起こりがちです。

確かに、そういうのの積み重ねでストレスがたまったり、場合によってはモラハラのようなことにつながったりする気がします。

ーそうなると悲しいですよね。ただ、価値観が合わない部分があっても、相手の価値観を大事にしようという気持ちをもっているとまた変わってきますよね。
相手の大事にしているものを尊重するというか。

パートナーの趣味が気づけば共通の趣味になっていたとかありますよね。
実際自分もパートナーに推し活を布教して今では一緒にライブに行ってます(笑)

ー価値観が合うもしくは、異なる価値観を持っていたとしても、相手の価値観を尊重し合えるパートナーを探せるといいですね!

その視点でいうと価値観マッチングを推しているWithはウェルビーイングな結婚を後押しするには、とてもピッタリですね!

ーウェルビーイングは、ヘルスケア領域でもよく使われるキーワードになってきています。企業も健康経営から、ステークホルダーのウェルビーイングを考えるウェルビーイング経営に移り変わってきています。
今後はウェルビーイングにフォーカスしたプロモーションで差別化していくのは面白いと思います。

確かにそうですね!
様々な商品が乱立している世の中でどれだけ、ユーザーに寄り添った商品やサービスを提供しているかが今後ユーザーに選ばれるカギとなりそうです。

価値観とか相性といえば、最近MBTIがかなり注目されていますよね!
韓国では、かなり当たり前のものになっているとか・・・
このあたりもぜひ今後お話していきたいです。

今後のマーケティングに活かしていきたいと思います!

関屋さん、本日もありがとうございました!


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